Windows 11でVPN接続を始めるときは、まず利用するサービスと対応クライアントを確認し、次にClash Verge RevへサブスクリプションURLを登録します。その後、接続先と通信モードを選び、出口IPや実際に使うアプリで接続を確かめましょう。アプリに「接続済み」と表示されても、すべての通信が自動的に同じ経路になるとは限りません。設定を一つずつ確認すると、接続できないときも原因を切り分けやすくなります。

ここでは、Windows 11に慣れていない人向けに、インストール前の確認からURLの扱い、接続テスト、よくあるトラブルの見直し方まで順番に説明します。Clash Verge Revはサードパーティ製のプロキシクライアントです。利用するサブスクリプションがClash互換の設定を提供しているか、先にサービス側の案内を確認してください。クライアントや設定の詳しい手順は基本手順を確認できます。

インストール前に確認すること

最初に、Windowsのバージョンと利用するサービスの案内を確認します。Windows 11の設定画面にある標準VPN機能と、Clash Verge Revのようなプロキシクライアントは、同じ方法で接続するものではありません。標準VPN機能は対応するVPNサーバーと認証情報を使う仕組みです。一方、Clash Verge Revは設定ファイルやサブスクリプションを読み込み、プロキシ対応アプリの通信をルールに応じて振り分けます。サブスクリプションURLをWindowsの「VPN接続の追加」に貼り付けても、通常は設定として認識されません。

Clash Verge Revを入手するときは、提供元が案内する正規の配布先を使い、ファイル名や発行元、Windowsのセキュリティ警告を確認してください。出所が分からないインストーラーや、第三者が共有した設定ファイルを安易に実行するのは避けましょう。インストール時に管理者権限を求められた場合は、操作の目的を確認してから許可します。TUN機能など、仮想ネットワークインターフェースを使う機能では、追加の権限やドライバーが必要になることがあります。

  • ✅ サービスの案内でClash互換のサブスクリプションに対応しているか確認する
  • ✅ クライアントは提供元が案内する配布先から入手する
  • ✅ インストール済みの別のプロキシクライアントをいったん終了する
  • ❌ サブスクリプションURLを検索サイトや公開掲示板に貼り付けない

Clash Verge Revをインストールする

配布元からWindows向けのインストーラーを取得し、ダウンロードが完了したらファイルを実行します。Windowsのユーザーアカウント制御が確認画面を表示したときは、発行元やファイルの入手先を確かめてください。インストールが終わったらClash Verge Revを起動し、初回画面でコアの準備や権限に関する案内が出ていないか確認します。アプリの画面構成や項目名はバージョンによって異なることがあるため、案内に表示された名称を基準に進めましょう。

起動後、Windowsのシステムプロキシを有効にする項目があれば、その役割も把握しておきます。システムプロキシは、Windowsの設定を参照するアプリにプロキシ情報を渡す方式です。そのため、対応していないアプリや独自の通信設定を持つアプリは、システムプロキシを有効にしても同じ経路を使わない場合があります。より多くの通信を仮想ネットワーク経由で扱うTUNモードもありますが、ルーティング、除外設定、権限、クライアントの実装によって動作範囲が異なります。

インストール直後に接続できない場合は、まずアプリ内にコアの起動エラーや権限不足の表示がないか見ます。エラーがある状態で接続先だけを何度も変更しても、原因の切り分けにはなりません。Windowsを再起動してから初回起動を試す方法もありますが、再起動後も警告が続く場合は、表示内容を控えてクライアントの案内を確認してください。

サブスクリプションURLを登録する

サブスクリプションURLは、サービスのアカウント画面や利用案内から取得します。URLの取得場所や発行手順はサービスによって異なるため、画面に表示されている説明に従ってください。URLには利用者を識別する情報や設定を取得するための認証情報が含まれる場合があります。パスワードと同じように扱い、公開チャット、画面共有、問い合わせ用の公開投稿などに載せないようにしましょう。

  1. URLをコピーする。前後に空白や改行が入らないよう、サービスの案内から必要な文字列をコピーします。入力欄へ貼る際は、コピー元が信頼できるページであることも確認してください。
  2. クライアントのプロファイル画面を開く。Clash Verge Revでプロファイル、設定のインポート、またはサブスクリプション追加に相当する項目を探します。表記はバージョンによって変わる場合があります。
  3. URLを登録して更新する。URLを入力して追加または保存し、取得・更新の操作を行います。正常に読み込まれると、プロファイルや接続先の一覧が表示されます。
  4. 更新結果を確認する。読み込みエラー、形式の不一致、期限切れなどの表示がないか確認します。接続先が表示されない場合は、URLが途中で切れていないか、サービス側がClash互換形式を提供しているかを確認してください。

接続先と通信モードを選ぶ

プロファイルの読み込み後、接続先またはプロキシグループを開き、利用するノードを選択します。グループが自動選択、地域別、手動選択などに分かれている場合は、利用目的に合うものを選びます。ノード名だけで実際の速度や特定サービスへのアクセス可否を断定することはできません。接続後に目的のサイトやアプリで動作を確かめ、問題があるときは別の接続先と比較してください。

次に、通信モードを確認します。ルールモードでは、ドメインやIPアドレスなどのルールに基づいて通信を振り分けます。対象によっては直接接続となるため、特定のサイトだけ出口IPが変わらなくても、直ちに接続失敗とは限りません。グローバルモードはクライアントに渡された通信を選択したプロキシへ送る設定として使われますが、すべてのWindowsアプリを自動で捕捉する機能とは限りません。直接接続モードでは通常、通信はプロキシを経由しません。

モードごとの確認ポイント
モード・機能 主な動作 確認すること
ルール ルールに従ってプロキシ経由と直接接続を振り分ける 対象ドメインに適用されたルールと接続ログ
グローバル クライアントが受け取った通信を選択したプロキシへ送る アプリがクライアントのプロキシ設定を利用しているか
システムプロキシ Windowsのプロキシ設定を参照するアプリに設定を適用する 対象アプリがシステムプロキシに対応しているか
TUN 仮想ネットワークインターフェースを通じて通信を扱う 権限、ルート、除外設定、他クライアントとの競合

初めて試す場合は、まずシステムプロキシを使う構成でブラウザーを確認し、必要なアプリが対象外ならログやルールを調べます。TUNを有効にする場合は、システムプロキシと役割が異なることを理解し、クライアントの案内に沿って設定してください。複数のクライアントでシステムプロキシや仮想インターフェースを同時に制御すると、経路が競合することがあるため、テスト中は一つだけ有効にします。

接続と通信を確認する

クライアントに接続済みと表示されたら、ブラウザーで出口IPを確認できるページを開き、接続前後の結果を比べます。同じブラウザー、同じ確認ページを使うと比較しやすくなります。IPアドレスの地域情報はデータベースに基づくため、ノード名の地域と表示が一致しない場合があります。地域表示だけを判定材料にせず、IPの変化、接続モード、クライアントのログを併せて見てください。

続いて、普段利用するアプリやウェブサイトでも動作を確認します。ルールモードでは確認用サイトが直接接続に振り分けられる可能性があるため、ログにそのリクエストが記録されているか、適用ルールが何かを確認します。ブラウザーにプロキシ設定が独自にある場合や、別の拡張機能が通信を制御している場合も、Windowsのシステムプロキシと結果が異なる原因になります。

必要に応じてDNSの検査も行います。DNSはドメイン名を接続先のアドレスに変換する仕組みですが、検査ページの結果はテストに使われた問い合わせ経路を示すもので、端末上の全アプリのDNS通信を一括して証明するものではありません。意図しない結果が見えたら、クライアントのDNS設定、ブラウザーのセキュアDNS設定、適用されたルールを順に確認します。

確認の要点:クライアントの表示だけで判断せず、出口IP、実際に使うアプリ、ログのルールが設定と一致しているかを確かめます。

接続できないときの見直し方

接続できないときは、問題の範囲を分けて確認すると効率的です。まず、プロファイルの更新が成功しているか、ノード一覧が表示されているかを見ます。次に、選択したノードの状態、アプリのエラー表示、接続ログを確認します。プロファイルが読み込めていない状態と、ノードへ接続できない状態、接続できても特定アプリだけ通信しない状態では、見直す項目が異なります。

  • ノード一覧が空、または更新に失敗する。サブスクリプションURLの欠落や余分な空白、期限やアカウント状態、URLの形式を確認します。サービスがClash互換の設定を提供しているかも確かめましょう。
  • 接続操作をしても通信できない。別の接続先を選び、クライアントのコアが起動しているか、システム時刻やネットワーク接続に問題がないか確認します。エラー表示がある場合は内容を記録し、設定を無作為に変更する前に案内を参照してください。
  • ブラウザーだけ、または一部アプリだけ使えない。システムプロキシ対応の有無、ルールによる直接接続、ブラウザーの独自プロキシやDNS設定を確認します。クライアントの接続ログに対象アプリの通信が出ているかも手がかりになります。
  • Windows全体の通信が不安定になった。他のプロキシクライアントを終了し、直前に変更したシステムプロキシやTUN設定を確認します。必要なら接続を切ってクライアントを終了し、Windowsのプロキシ設定が意図せず残っていないか確認してください。

問題が解消したら、使わないクライアントのシステムプロキシ設定やTUN機能を残さず、通常のネットワーク状態に戻ったことも確認します。サブスクリプションURLを含む画面やログをサポートへ送る場合は、認証情報や個人情報が写っていないか確認し、必要な箇所だけを共有しましょう。設定を初期化する前には、再登録に必要な情報を安全な場所で確認しておくと、復旧後に困りにくくなります。